エンゼルスの大谷翔平を褒める海外メディアの記事の翻訳のまとめ

2018/4/12時点

以下大谷翔平に関する海外メディアの記事の要約

アメリカの週刊誌『ニューズウィーク』を抱える Newsweek Media Group傘下のオンラインニュースメディア『International Business Times』より

大谷翔平が2018アメリカンリーグMVP候補の筆頭に、メジャーリーグの新たなスターの誕生

Shohei Ohtani Is The 2018 AL MVP Favorite, MLB's Newest Superstar - 04/10/18

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2018年MLBシーズン開幕から約1週間半、この間に様々な出来事があった。

ナショナルズのブライス・ハーパーは10試合で6本塁打を放ちOPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値で打者を評価する指標の1つ)で1.500以上を記録した。昨年MVPを獲得し現在MLBを代表する強打者という評価を受けているジャンカルロ・スタントンは開幕わずか10日で、1シーズンで2回5三振を記録するというヤンキースの選手としては史上初の不名誉記録を樹立しファンから激しいバッシングにあっている。ニューヨーク・メッツは8勝1敗と快進撃を続けている。

だがそのどれもがロサンゼルス・エンゼルスのルーキー/スターの話題で陰に隠れてしまっている。



大谷翔平、23歳の天才は考えられる限り最高のメジャーリーグデビューを飾り、なぜ彼がオフシーズンで最も人気のあるフリーエージェントだったのか、その理由を証明して見せた。

彼は現代のベーブ・ルースだ、少なくともこの11試合の間はそう呼ばれても当然と言えるような活躍を見せつけた。約1世紀の間現れなかった二刀流のプレーヤーになるために大谷はピッチャーとバッターの両方で活躍した。

投手としてはこれまで2試合に出場し共に勝利、防御率は2.08、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)は0.46でメジャーリーグ全ての先発投手の中でトップとなり、これまでの13イニングでわずか4安打2四球という素晴らしい記録を残している。

指名打者としてはこれまで4試合に出場、デビュー戦で5打数1安打を記録しその後のホーム3連戦で3試合連続ホームランを記録、打席数が足りていれば打率 .389とOPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値で打者を評価する指標の1つ)1.310の両方でアメリカンリーグで2位になる大活躍を見せた。

3日間で投手として白星&野手先発で本塁打を記録したのは1921年のベーブ・ルースと大谷だけであり、3試合連続本塁打と2桁奪三振の記録は史上3人目の大記録だ。

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その活躍があまりにも衝撃的だったためだろう、少なくとも1社のブックメーカー(スポーツくじサイト/賭けサイト)が大谷を2018年アメリカンリーグMVPの最有力選手に選んだ。

コスタリカに拠点を置く世界的ブックメーカーの「BetDSI」は大谷に+150(2.5倍)のオッズを付けた。それはチームメイトで2012年以降2回のMVPに輝き2度2位に選ばれたトラウト(+200、3.0倍)よりも、昨年のMVPであるアストロズ・アルテューベ(+500、6.0倍)よりも、ヤンキース・グレゴリアス(+1000、11倍)やアストロズ・コレア(+1500、16倍)、ヤンキース・ジャッジ(+1800、19倍)などメジャーを代表する選手たちを差し置いての選出だ。

もちろん大谷がこの好成績をキープし続けることは難しいだろう。マウンド上で苦悩する夜も必ず来る。打率 .400も長くは続かないだろう。だがこのルーキーがMVP最有力に居続けるために、これまでの異常な活躍を見せる必要はない。

人々は開幕前にこの選手の力量を疑問視したがそれは杞憂だったのは明らかだ。また彼がベーブ・ルースでないことも明らかと言っていいだろう。だがその野球界の伝説が残した打者/投手の両面の記録に少しでも近づくような成績を現代の野球で残せれば、彼はメジャーリーグで最も貴重なスターになるはずだ。


アメリカ・オレゴン州の週刊新聞『The Bulletin』より

2001年のイチローのように、大谷翔平はその実力で懐疑派を愚かに見せる

Shohei Ohtani, like Ichiro in 2001, is making his skeptics look foolish - April 10, 2018

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大谷翔平は過大評価されている。

さらに悪いことに、彼はマイナーリーグに属すべき実力だ。ヤンキースは幸運だ、大谷は西海岸のエンゼルスに加わることを選んだのだから。

日本の野球界のスターである大谷翔平が、各球団がシーズン開幕前に行う練習およびオープン戦であるスプリングトレーニングで苦戦する姿を見ていくつかのメディアの評論家たちはそう語っていた、ほんの少し前まで。



暴投だ、それも捕手のはるか上を行きバックネットを飛び越えるような。

大谷は彼が投手においてもスラッガーにおいてもメジャーに属していることを証明した。シーズン開幕から2週間で彼は野球界を席巻した、それも世界規模で。

もちろん私も人のことは言えない、これまでに野球選手についてたくさんの愚かな意見を出してきたのだから。だが私は大谷に対する懐疑的な見方には賛同できないどころか、そんな意見を見れば見るほど大谷が開幕後に素晴らしいスタートを切る予感を感じていた、もしかしたらあのイチローと同じ展開になるのではと。



イチローが初めてのメジャーリーグのシーズン開幕を控えていたときも彼はメジャーに通用しないのではといった見方がかなりあった、開幕前のスプリングトレーニングでの彼はムラのある成績しか残せていなかった。だがいざ開幕を迎えれば、ニュースに次ぐニュースで全米が湧いた。最終的には1シーズンで242本のヒットを打ち .350の打率を記録、スプリングトレーニングで落第点を与えられた選手はその年のアメリカンリーグのMVPに選ばれた。

当時イチローは27歳、日本のプロ野球で7つの打者のタイトルを持っていた。そして23歳の大谷翔平はそれ以上の鳴り物入りの宣伝でメジャーに現れ野球界を揺るがしている。そんな光景を前に、私は大谷に先輩であるイチローがこんな助言をしていたのではと夢想する、「開幕前にショーを見せる必要がどこにある?」


アメリカ・カリフォルニア州の日刊紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』より

アナハイムから大阪まで虜にするオオタニ・フィーバー

Ohtani fever? They’re catching it from Osaka to Anaheim - April 11, 2018

ドナルド・トランプ大統領の報道で米国が埋め尽くされているように、日本では大谷翔平が報道の大部分を占めている、もしかしたらそれ以上に。

日本のテレビのニュース、日本の新聞はエンゼルスの新しいスターが3連続でホームランを放ち7イニングを完璧に投げ切ったことを伝える内容で溢れている。今週日本で最も話題のアメリカ人はトランプではなくベーブ・ルースだ。 その興奮ぶりはここロサンゼルス・エンゼルスのホーム球場、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムでも垣間見ることができる。すでに大谷のジャージやTシャツを着た日本のファンが観客席で日本の旗を振り回し、「Go Ohtani」や「ショータイム」、大谷の背番号にちなんだ「Love 17」 などと書かれた自作のプラカードを掲げ応援に来ている。



地元に住む長年のエンゼルスファンであるAlyssa Gabel氏もこれを歓迎している。

「いつも以上の興奮があった」日曜日の試合の会場を包む雰囲気は2002年のワールドシリーズを思い起こさせたと彼女は語る。 「野球を通じてより多くの文化交流ができることは本当にクールだ。私は野球が日本ではとても人気であることを知っている。」

エンゼルスもそんな彼らを歓迎している。スタジアムの店舗ではアメリカだけでなく日本のファンも意識した、大谷をテーマにしたペナントやタオル、帽子などを販売する特別なセクションを設置している。



日本の外務省によるとロサンゼルス周辺には7万人以上の日本人が住んでいるという。そしてこれまでのところアナハイムで大谷の試合を実際に観戦した日本のファンの大部分はそこから来たと思われる。

だが夏が近づけば日本の学校は夏休みに入る、日本の旅行代理店はすでにエンゼルスの試合を見るためのパッケージツアーを販売し始めており日本の家族連れがエンゼル・スタジアムに押し寄せそうだ。

第一の波は早ければ4月下旬から5月上旬にかけて、ゴールデンウイークと呼ばれる日本の休日が集中する期間に訪れる。その週エンゼルスはヤンキーなどと試合を行う予定だ。


アメリカ・ジョージア州の日刊紙『アトランタ・ジャーナル=コンスティテューション』より

大谷翔平、サイン入り野球カードが72万円!

Autographed Shohei Ohtani rookie card sells for over $6,000 - April 11, 2018

大谷翔平のMLBデビューは野球界を興奮の渦に巻き込んだがそれはコレクターにとっても同様だったようだ。

ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のスポーツ専門チャンネル『ESPN』によれば4月9日(現地時間)の時点でトップス社が販売する大谷のサイン入りカードがオークションサイトの『eBay』で6,725ドル(約72万円)で落札されたとのことだ。

「海外市場からの需要が大きい」と野球カードを売買する会社を経営するRick Probstein氏は語る。「歴代1位の新人シーズン本塁打記録を持つアーロン・ジャッジなど、これまでに見られた他の野球スターのカードの高騰は主に米国市場の需要にけん引されていた。」

日本から来たルーキーに対して疑問符が灯されていたスプリングトレーニングの終わり頃までは大谷のサイン入りカードは1,500ドルから2,000ドルほどで購入できていたそうだ(この時点でも相当高額だが)。

「彼のサイン入りカードはこの2〜3週間で3倍または4倍に急騰した」とProbstein氏は語った。

大谷がこれまでに見せた活躍を続けていけばこのルーキーカードシリーズの大谷カードの価値のさらなる上昇を見るかもしれない。

他の大谷翔平のグッズも高騰中
メジャーリーグ公式Twitter
「大谷翔平が実際に使用したグッズが欲しい? 手に入れたぞ! ジャージや壊れたバット、その他素晴らしいアイテムに入札しよう! https://atmlb.com/2qpvdQh 」


エンゼルスの公式オークションサイトより

2018スプリングトレーニングで大谷選手用に作られ使用されたジャージ
angels.auctions.mlb.com

(収益は全てエンゼルスが運営する慈善団体『 Angels Baseball Foundation』に寄付されるとのこと。)


アメリカ版Yahoo『Yahoo.com』より

大谷翔平の出る試合はすでに "見逃せない番組" になっている

Inside Baseball: Shoehei Ohtani is already appointement television - April 11, 2018

さてここで問題だ。今から挙げるのは今年の野球で最も優秀な選手の2人の成績だ。

プレーヤーA:
389/.421/.889, 1.310 OPS, 3 HRs, 0.4 fWAR (19 PAs)

Slash Line【打率/出塁率/塁打率(塁打数を打数で割ったもの)】 、OPS【野球において打者を評価する指標の1つで出塁率と長打率とを足し合わせた値】、本塁打数、 WAR【そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みしたかを表す指標】、出場打席数

プレーヤーB:
2-0, 2.08 ERA, 1.72 FIP, 9.0 K/BB, 0.5 fWAR (13 IPs)

勝利数、防御率、FIP【被本塁打、与四死球、奪三振の3つで評価する指標】、K/BB【奪三振と与四球の比率】、WAR【そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みしたかを表す指標】、IPs【先発投球回数】

さぁ、どちらの選手の方がチームにより貢献しただろうか? 答えは...どうでもいい。なぜならどちらの選手も同じチームに貢献したからだ。というか、実際はこの二人は同一人物だ。


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これはいかに大谷翔平がシーズン開幕から絶好調だったかを示している。

大谷翔平は信じられない逸材だ。シーズン全体で162試合もあるのに最初の1週間程度の活躍を見て興奮してはいけない、と言う連中がいるが、そんな言葉は無視してしまおう。野球界はついにパワーレンジャー全員がフュージョンして一つになったのと同等の何でもできる超人を手にしたのだ!


21世紀フォックス傘下のアメリカのテレビネットワーク『FOXスポーツ』より

ロイヤルズのファンが大谷翔平ショーを初めてその目で見る

Royals fans get first look at the Shohei Ohtani show - Apr 12, 2018

カンザスシティ・ロイヤルズのファンはこれからの4試合でロサンゼルス・エンゼルスが誇る野球ファンの間で世界的な話題となっている現象を目の当たりにする。

それはエンゼルスの、事実上この地球上で最も優れた野球選手かもしれない外野手のマイク・トラウト、ではない。

それは現在各社の見出しを大きく飾っている二刀流の日本人スター、大谷翔平だ。

今日行われた最初の試合で指名打者として出場した大谷は三試合連続のホームランに続く長打が期待されたがホームランを打つことはなかった。だが二回の第1打席で先制点となるヒットを放ちチームの勝利に貢献、3打数1安打1打点1四球で終えた。

今後彼はおそらく木曜日と金曜日のどちらか、あるいは両方で指名打者になるだろう。そして日曜日には先発投手として出場する可能性が高い。大谷の活躍を見ようと大勢のファンが詰めかけるのは間違いない。

「試合前の準備や練習で大谷翔平が100マイル(約161キロ)を投げ、本塁打を打っていたら、人は、それを見て驚くはずだ。そして、それを試合の中で見れば、もう説明も理解もいらない。ただ座ってそれを見ているだけだ」とマリナーズのイチローも通訳を介して大谷を賞賛、かなり注目しているようだ。


ロサンゼルス・エンジェルスのファンサイト『Halo Hangout 』より

大谷翔平、一瞬にしてスターに

Oh Sho He Didn’t… He Did? Shohei Ohtani an instant star. -

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もし大谷翔平がこの1週間にメジャーリーグで見せた活躍を見て混乱したとしたら、あなたは一人ではない。この男はスーパーファミコン以来の日本からの最高の贈り物だ。

"日本のベーブ・ルース" と呼ばれるこの男の第一印象はお世辞にも良いものではなかった。6週間のスプリングトレーニングの成績を見て、あるスカウトは「彼が高校生なら優秀と言っていいだろう、それも優れたカーブボールを見たことのない高校生だ」と言った。また別のスカウトは「速球は速い、だがまっすぐすぎる」と言った。

エンゼルスのファンは当初この選手の獲得により最高の見通しが待ち受けているものと信じていたが、やがてそれが誇大広告だったのではと心配しはじめる。ファンや専門家は大谷をマイナーリーグからスタートさせ、アメリカの野球に慣れさせることから始めろと叫んでいた。

そしてシーズン開幕から1週間あまり、見せつけられたものを前に我々はもう頭が真っ白だ。

なんと素晴らしい時代に生きているのだろう、エンゼルスファンとしてだけでなく、野球ファンとしてそう実感せずにはいられない。

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